■那珂川だより
2014.02.27
タイトル/思うこと
激しい寒の戻りで寒風凄まじい。
義兄の母のお通夜・告別式に参列した。
テネシーからの義姉の帰郷を待っての家族葬で 深い深い悲しみが漂っていた。
大正6年生まれの女性の人生は只ただ壮絶でたくさんの辛抱と子供への愛で出来上がっていたように感じた。育てた子供5人と保健の先生や精神科の先生として愛を注いだ子供達は想像を越える。
姉が嫁いで この家族とご縁ができ 1年に数回おばあさまにもお会いした。皆の成長を楽しみにし 声をかけ 大きな愛で包んでくださっていた。数年前から認知が進み子供のようになっていった。メモリーの写真も表情が失われていって ニコニコ笑う顔はもはや無かった。今日の義姉や義兄は子供の頃の思い出と自分たちをしっかりと支えて育ててくれた母の思い出だけに声を上げて泣いていた。
人生は深い。その人について知り得る事はわずかだけど 甥たちの広くなった後ろ姿を見ているだけでもその年月を感じる。こういうことをたくさん味わいながら人は成長していくんだなあと思った。過ぎていく時間は止められないけど 向こう側に渡っていく方々に教えていただくことに深く感謝です。
「おっかさんは偉大でした。」の兄の言葉と吹きすさぶ冷たい風がこたえた日。
2014.Feb.18th
2014.02.27