■那珂川だより
2019.02.19
タイトル/素材に出会う喜び
数日前にe上さんが連れてきたゆのんさん。
コロコロと良く笑い 制作の時を楽しんでいるオルゴールの作家です。ひとつひとつの作品に物語があり、音色がある。ピュアで着飾らず小学生くらいで幼さが止まっているようなひと。「無垢」という言葉がぴったりなひと。
小倉井筒屋でそのひとの個展があっているので もう一度会いたくて行ってきた。(そのオルゴールの響きを聞きたくて)
物語とそれぞれの音の解説を聴きながら、何度か泣きそうになりながら。。。
木々が持つ色の個性とそれぞれの木が持つ反響(硬いとか柔らかい)を活かしながら組み合わせて奥深いメロディを奏でるように調律して出来上がる。彼女に言わせれば 欅は直立不動で歌っている融通の効かないおじさん歌手。その横に控えめな材を持ってきて各々が引き立てられるように組んでいく。その例えも面白かった。オルゴールって音の広がりが組み合わせるものによって 全然違うことを知った。プラスティック板、ガラス(ケイ素が原料なので音が広がらない)、木にはかなわない。奥深い世界。
素材に出会うとそれをどう活かすか私も考える。デザインのどこに使うか、どの色と組み合わせるのか、光を通したときにどう映るのか。いずれにしても素材との楽しみな時間を過ごして、語らってひとつの作品が生まれていくのだ。
久しぶりのリクエストでビスコッティ
2019.02.19