■那珂川だより
2015.01.11
タイトル/しみじみの日々
気がつけば松の内も明けて2015年も走り出しました。長い休暇の感が全く無く滑らかな始動でした。(?)
2015年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
お年賀に混じって色々な方々から近況報告と「旅する蝶の物語」への感想などいただきました。重ねてお礼申し上げます。
2015年春から天神にて新しいカルチャー教室を開講するにあたり、教室の事をつれづれなるままに。
ステンドグラスを教えるという事を始めたのは29年前だった。若かったせいか 教室にありがちなサロンの様な形にはしたくないと抗ったのを思い出す。ステンドグラスの事以外は話したくないような、家庭を持ち込まない時間にしたかった。変わったのはいくつぐらいの時だったか。姉が生徒さんのよしなし事を聴いていた。口数が少ない姉は上手な聞き役で吐き出した人は軽くなって帰っていくようだった。経済も斜陽してきて優しくない時代が既に始まっていたのかもしれない。子供の事 老いていく親の事、自らの闘病、これからの生活 心配と不安は尽きない。忙しい間を縫って 教室で手を動かしながら仲間と話す事がひとときの実のりある時間になる。出来上がったランプに灯りを灯して夜中にひとり癒されると言った人もいた。太陽光を通して眺める色窓には心を穏やかにする力があると信じている。たくさんの生徒さんに出逢って別れて、それでも「ステンドグラス」で一人一人と細くてもしっかり繋がっている事を感じている。これからの新しい出会いも楽しみに。
木皿 泉のエッセイや小説に見当たる優しい言葉にやられている。同世代なのでその時代感じた感覚が似ているのかもしれない。遡ると彼らの(夫婦ユニット)作品と知らなかっただけで心に残っている作品が多かった。嗜好は変わってないのね〜と頷くこの頃。
2015 Jan.11th
2015.01.11